特集1GXがもたらすビジネスチャンス

特集1GXがもたらすビジネスチャンス

全世界で激甚化する気象災害、海面上昇などを前に、産業革命以来の化石燃料中心の産業構造・社会構造をクリーンエネルギー中心へ転換する「グリーントランスフォーメーション(GX)」が求められている。日本では2月に「GX実現に向けた基本方針」が閣議決定され、社会と企業がGXを進めるための法整備が進む。
GXは、新しい事業機会につながり、経済成長の原動力になるとも期待される。政府の巨大研究基金による脱炭素技術の社会実装プロジェクトや、工業地帯を挙げたクリーンエネルギー利用の取組は、本格的な社会のGXに向けた活動といえる。既にGXから新ビジネスをつくりつつある企業のアプローチは多種多様だが、複数の組織の連携がポイントになっている。それぞれの興味深い事例を紹介するとともに、現状の課題を把握し、解決策を考えていきたい。

 

CONTENTS

編集部総論 GXから構想する新ビジネス
(月刊事業構想 編集部)

商社が取り組む社会の脱炭素 排出削減を企業、製品、消費者単位で可視化
(三井物産)

巨大コンビナートから始める、社会のカーボンニュートラル
(川崎臨海部)

クリアホルダーの資源循環、水平リサイクルで新ブランド発足
(アスクル)

水素を燃料にしたバーナーで実現する、アスファルト製造の脱炭素化
(日工、前田道路)

デマンドレスポンスのDXで再エネ時代の電力最適利用に貢献
(インフォメティス)

グリーンイノベーション基金 脱炭素への挑戦は新規事業のチャンス
(NEDO)

概説・GX推進法案 投資を排出削減につなげる国の施策
(IGES 田村 堅太郎ディレクター)

福島・浜通り12市町村で始まる、未来志向のまちづくりへの連携
(脱炭素×復興まちづくりプラットフォーム)

海外のGX注目企業20選 排出ゼロを目指す様々なアプローチ
(月刊事業構想 編集部)