編集部総論・数字で見る GXから構想する新ビジネス

化石燃料に依存する社会システムを変え、脱炭素社会へ導く「グリーントランスフォーメーション(GX)」。その実現に向け、2月に閣議決定された基本方針のもと、急ピッチで法整備が進んでいる。イノベーションと莫大な投資が必要とされるGXには、様々なビジネスチャンスがありそうだ。

4月15日から16日にかけて、G7気候・エネルギー・環境大臣会合が開催された。G7のほか、招待国としてはインド、インドネシア、UAEが参加

2023年4月15日~16日、G7気候・エネルギー・環境大臣会合が札幌市で開催された。G7サミット(首脳会合)に関連して開催される閣僚会合の1つで、化石燃料中心の経済・社会、産業構造をクリーンエネルギー中心に移行させるグリーントランスフォーメーション(GX)のグローバルな推進について議論した。同時に、炭素中立(カーボンニュートラル)、循環経済、生物多様性の維持・再興なども検討課題となった。そして、最近の国際情勢の不安定化に伴う化石燃料価格の高騰への対応など、エネルギー安全保障についても議論した。

G7環境大臣会合で声名
2035年に2019年比で60%減へ

産業革命前と比べた世界の平均気温上昇を1.5℃範囲にとどめるという、パリ協定で示された目標。そのためには二酸化炭素(CO2)排出量を劇的に減らす必要があり、日本も2050年の排出実質ゼロという目標を打ち出している。その実現に不可欠なのがGXだ。今回の環境大臣会合の共同声明には、GXのための研究・開発イノベーション、持続可能なバリューチェーンの構築、希少金属を含む重要資源の安定的な供給と人権・環境の両立、森林・土壌の保護、水、食料等、様々な課題に関する意見がまとめられている。

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