宮崎ガス ガス事業への依存から脱却し、多角化戦略に挑む
人口や地域住民のボリューム変化により大きな影響を受けるインフラ業界。宮崎ガスは地域住民の減少に対して、ガス事業への依存脱却を図り、多角化戦略により新たな流れを生み出そうとしている。同社代表取締役社長の須﨑孝一氏に戦略の内容と今後の展開について話を聞いた。

須﨑 孝一(宮崎ガス株式会社 代表取締役社長)
経営95年の間に
原料が4回変更
1930年創業、今年95周年を迎える宮崎ガスは、地域のエネルギー事業者として住民に親しまれてきた。現在は、宮崎市、延岡市、都城市の約8万5千戸に天然ガスを提供し、三市に加え日向市、日南市の約2万5千戸にLPガスを提供するほか、ガス事業以外にも多角展開を行い、さらなる地域密着のスタイルを実現しようとしている。
同社の始まりは、宮崎市民によるガス供給への要望の高まりに対して、日本水電株式会社と宮崎の有志によって宮崎瓦斯株式会社が設立されたことだった。1942年には延岡瓦斯株式会社と都城瓦斯株式会社を吸収合併し、地域のエネルギーを担う存在になった。
キャッチフレーズは「心豊かな未来へ」。同社代表取締役社長の須﨑孝一氏は「テレビCMを始めたのは1972年頃で、そのときは『ガスは都市ガス宮崎ガス』というフレーズでした。その後、顧客が増えるに従い、環境に優しい天然ガスの供給に力を入れるようになり、持続可能な未来を目指すという思いを込めて、この言葉を掲げました」と振り返る。
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