清水建設 実寸大モックアップ研修を通して「現代の匠」を育む

清水建設が次世代のイノベーションを創出する共創プラットフォームとして開設した一大拠点「温故創新の森 NOVARE」。そこに備わる多様な機能の一つが「NOVARE Academy ものづくり至誠塾」で、RC構造や鉄道高架橋などの実寸大モックアップを活用して学ぶ実践的研修を展開している。

和田 昌樹(清水建設株式会社 NOVARE Academy塾長)

背中を見て学ぶことの限界
本来の目的を遂行するための変革

経験豊富な先輩の仕事ぶりを見て技能を体得――かつてはこれが当たり前だった。大手ゼネコンの一角をなす清水建設も例外ではない。しかし、案件の大規模化や高度化に加えて、BIMなどの新技術が登場したことで、1つの建築物に紐づく情報は多様化かつ複雑化。どの案件にもベテランから新人まで多様な社員が関わり、現場では何百人、何千人という協力会社のパートナーも活躍する。その全員が同じ情報に基づき、効率的かつ適切に仕事をなすためには技術や技能の学び方を根本的に変える必要があった。

体験型研修施設「NOVARE Academy ものづくり至誠塾」塾長の和田昌樹氏も「教えてもらうというよりは、背中を見て覚えることが当たり前の世代」だった。ホテルや百貨店、複合施設など、様々なプロジェクトの施工管理に携わってきた中で、大きな転換点だと感じるのは約20年前に手掛けた新宿のモード学園コクーンタワー。その名の通り、繭のような特徴的な意匠の建築物で、図面が複雑だったことは想像に難くない。

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