自動運転Lv2からLv4へのワープなるか

日本を代表する産業の1つである自動車。自動運転やSDVなどに関しては世界に出遅れているとの声もあるが、モータージャーナリストの清水和夫氏は「個々の技術では決して遅れていない」と断言する。自動車産業で日本企業が勝ち続けるための条件とは何か。清水氏が市場のこれからを語る。

清水 和夫(モータージャーナリスト、
神奈川工科大学 特別客員教授)

モビリティショーと
自動車業界の現在地

自動車業界の2年に一度の祭典「Japan Mobility Show」。東京モーターショーから名称を改めて第2回の本開催となった2025年は、来場者数こそ前回より微減の101万人だったが、参加した企業・団体は合計522と過去最高を記録し、産業のすそ野が一層広がっていることを感じさせる。

一方で、自動運転やSDV(ソフトウェア・デファインド・ビークル)などの先進技術で、日本は世界に遅れを取っているとの声が少なくない。米国ではWaymoがサンフランシスコやロサンゼルスなどで、テスラもオースティンなどでロボタクシーを走らせている。中国勢もバイドゥやポニー・エーアイに続き、アリババがロボタクシー参入を表明し、活況だ。こうして海外の動きを見ていると、確かに日本メーカーの影が薄く思えるが、モータージャーナリストの清水和夫氏によれば、そう単純な話ではないようだ。

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