事業の多角化と革新的な取組 四国に根ざして地域の未来を創る

四国の基幹的公共輸送機関を担うJR四国(四国旅客鉄道)。地域特性や高齢化、人口減少といった状況を受け入れながら、「公共交通ネットワークの四国モデル」構築を目指す。地元の利用者視点に立ったアイデアあふれる取組や、多角的な事業展開の展望について、四之宮和幸社長に聞く。

四之宮 和幸(四国旅客鉄道株式会社 代表取締役社長)

「列車に乗るために四国に来る」
本源的需要を創出する

JR四国(四国旅客鉄道)は、1987年の国鉄分割民営化により四国に誕生した旅客会社。四之宮和幸氏は、2024年6月に7代目の社長に就任した。

四国における基幹的公共輸送機関としての使命感に立ち、「安心して信頼される様々な事業やサービス提供型ビジネスを通じて、運命共同体である四国の未来を創る」ためにグループ一丸となって取り組むことを、社長就任時のメッセージとして発信した。

人口100万を越える大都市圏がなく、他地域よりも早く人口減少が進んできた四国。新幹線がない、カーブが多い、在来線の複線化率が低いなど、速達性や利便性で不利な点がみられる。そのため、移動手段としての競争力が相対的に弱い。

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