損害保険会社による脱炭素ライフスタイルへの貢献 選択肢を提示
自然災害の激甚化は、損害保険業界に大きな影響を与えている。あいおいニッセイ同和損害保険では、気候変動の原因である二酸化炭素排出にアプローチする道を模索する。脱炭素ライフスタイルの促進や中小企業への支援を通じ、保険会社としての価値創造を目指す同社の取組を紹介する。
近年、地球温暖化や気候変動を背景に、自然災害の激甚化が顕著になっている。これに伴う損害保険金の支払い状況は増加傾向にあり、これは損害保険会社にとっては経営上の大きな課題である。特に台風や豪雨などの水災被害に対する保険金支払いが増加しており、損害保険会社の支払総額が高水準を記録する年が続いている。例えば、2020年には、台風や豪雨被害の影響で火災保険の支払いが数千億円規模に達した。
損保が脱炭素ライフスタイルに
取り組む意義とは
自然災害の激甚化を含む、変化が激しく先行きが不透明な社会情勢へ対応するため、あいおいニッセイ同和損害保険株式会社(以降、AD損保)にも、「持続可能な経営」「社会との共通価値創造」が求められている。弊社ではCSV×DX(デジタルトランスフォーメーション[DX]によって共有価値の創造[CSV]経営を実践するという意味の造語)をステートメントに掲げ、「事故のあとの保険」から「事故を起こさない保険」、さらに、「地域社会の未来を変える保険」へ取組みを進めている。
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