デジタル化の空白を埋める SMBCグループの中堅・中小企業DX

SMBCグループが、中堅・中小企業のDX支援を目的とした子会社プラリタウンを設立した。銀行員の視点から各社の経営課題を聞き取り、解決につながるシステムをマッチングしていく。事業活動から決済等の金融サービスまでをプラットフォームでつなぐ、事業全般のDX支援を将来の目標としている。

並木 亮(プラリタウン 代表取締役)

三井住友フィナンシャルグループ(SMBC グループ)は、銀行・証券・クレジットカード会社とシンクタンクなどを束ねる総合金融企業だ。傘下の三井住友銀行は、国内3大メガバンクの一角を占めている。プラリタウンは2020年5月に、SMBC グループの子会社として設立された。

金融グループのDX子会社
ターゲットは中堅・中小企業

同社は、デジタルプラットフォームを企業、特に中堅・中小企業に提供する会社として事業を開始した。代表取締役の並木亮氏は、三井住友銀行の法人営業担当から、事業開発でファンド出資や農業ビジネスなども手掛けた経験がある。中堅・中小企業をターゲットとしている理由は、まずは三井住友銀行の重要な顧客層がここにあること。もう1つの理由は、中堅・中小企業が最もデジタルトランスフォーメーション(DX)の推進で困難を抱えていると考えたためだ。

大企業はDXのための人的・資金面での資源が豊富で、自社にあったソリューションの検討・導入や活用を自力で進めることができる。また最近設立したばかりのスタートアップ企業は、小規模企業向けにリリースされている様々なITソリューションを使って、創業時からデジタルの恩恵を受けられる。

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