探究を社会の力に 産官学で描く次世代教育の展望

NTT東日本グループは地域の多様な社会課題を解決する中、パーパスに掲げる「地域循環型社会の共創」には地域の持続的な発展を支える「次世代リーダー」が不可欠だと考え、教育分野に注力している。

NTT東日本株式会社 ビジネス開発本部 営業戦略推進部 担当部長 佐野雅啓氏

問いを立てる力と
実現する力を育む

NTT東日本の佐野雅啓氏は「次世代リーダーとは自ら『問いを立てる力』と『実現する力』を結び付けられる智慧を持つ人だと考えています」と話す。これらの力を身に付けるには地域に出て問いを持ち、課題を見つけ、自ら動くことが必要だ。そこでNTT東日本はデジタルとリアルの強みを生かした探究学習の進化に挑戦している。

例えば、ドルトン東京学園との連携では、地域との共創をテーマにした探究学習の授業を提供。山形県飯豊町など地域との交流・対話を重視したプログラムを展開した。また校内にスマートストアを設置、生徒自らが運営し、そこで得た購買データを活用したデータ分析まで生徒が実施している。

「生徒が自分たちで考えて受発注をする。在庫や欠品が出たとか、失敗を繰り返しながら様々な改善策に取り組んでいます。これこそ探究的な学びだと思います」

2025年9月、オンライン講義と世界の複数都市を巡るローテーションプログラムを組み合わせた革新的な大学で知られるミネルバ大学と連携協定を締結。岩手県釜石市で防災復興をテーマとした探究学習プログラムを実施した。

さらに同年12月、河合塾グループと新たな通信制高校「ドルトンX学園」の開校(27年4月予定)を発表した。日本初の全寮制の通信制高校で国内外の複数の地域を移動しながらフィールド学習とオンライン学習を組み合わせて、突き抜けた探究力を持つ「好奇心モンスター」を輩出する学校をめざす。

「当社ではICT環境の提供や探究学習プログラムの共同開発、東日本エリアにおける学びのフィールドの提供などを通じて、リアルとデジタルのハイブリッドな革新的教育モデルの創出をめざしています」

問いを見つけ深める
「NTTe-City Labo」

NTT東日本が教育機関に提供するソリューションの中核が東京都調布市のNTT中央研修センタ内にある「NTTe-City Labo」だ。遠隔営農実証ハウスやバイオガスプラントなど、80以上の実社会のソリューションを目で見て、肌で触れて体験できる。問いを立て、深める最適な場所として、全国から多くの生徒が来訪している。

例えば、施設見学を通じて、生徒の思考や発想の幅を広げた状態で全員参加型のワークショップを実施、一日中探究に没頭できるプログラムを提供。学校に戻った後も事後学習に活用できる動画教材等を提供する。社会課題とテクノロジーを掛け合わせてビジネスづくりに挑戦するワークショップなど多彩なメニューを用意している。

この他、探究旅行、オンライン授業、教員向け研修を展開。探究旅行では旅行会社と連携し現地ならではの深い学びを得られる探究的な教育旅行をプロデュースする。オンライン授業は探究学習に必要なデジタルスキル向上のプログラムが充実しており、NTT東日本グループの社員から実践的な指導を受けられる。教員向け研修では探究学習の基礎的なレクチャーや、探究で活用できる情報スキルの習得を支援する。

「現地見学会やオンラインセミナーも開催しており、多くの先生方にご来場いただいています。企業研修も提供しているので、より多くの方に活用いただきたいです」

 

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