小林醸造 廃校を活用したオーダーメイドの酒造り

栃木県鹿沼市にある日本酒蔵元・小林醸造の小林一三氏は、酒販店・小林酒店の代表も務める。小林酒店は小林氏の父が1955年に創業。これを受け継いだ小林氏は、2014年7月に現在の小林酒店を鹿沼市千渡にオープンさせた。現在は第三者事業承継で老舗蔵元も受け継ぎ、自ら醸造も手がけている。

小林 一三(小林醸造株式会社 代表取締役)

すべての始まりは
父が始めた酒販店

小林酒店で扱っている日本酒と焼酎は、小林氏が大学時代に学んだ東京農業大学醸造科の先輩、後輩、そして同級生が営む蔵元の製品だ。

「東京農業大学の名誉教授をされている小泉武夫先生のもとで学びたくて小泉研究室に入ったんです。現在、当社製造部の醸造責任者である寺澤圭一は同じ研究室で修士号を取った私の一学年上の先輩ですし、妻は4歳下の後輩でした。すべて小泉研究室関係でまとまっている感じです」

小林酒店ではワインも販売しており、それらはすべて正規インポーターから仕入れている。ワインに関しては「二十歳の時に、体に電気が走るような衝撃を受けたワインとの出会いがあったんです。それ以来ずっと勉強しています」というほど、こだわりを持って取り扱っている。

小林酒店では、オリジナルブランド「鹿沼娘」も製造販売している。もともと小林氏の父である先代が商標登録をした商品だが、小林氏は鹿沼の原料で、地元の古峯神社の御神水を使った新しい「鹿沼娘」に生まれ変わらせた。

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