西日本鉄道の未来構想 仲間を募り、一緒に夢を共有しながら進めるまちづくり

鉄道・バス・不動産・都市開発等を通じ、九州のまちづくりを支えてきた西日本鉄道。2025年4月には天神に新たなランドマークとなる複合施設「ONE FUKUOKA BLDG.」を開業し、「創造交差点」をコンセプトにヒト・モノ・情報が活発に交じり合う場所を創出した。社長の林田浩一氏に、同社の事業戦略を聞いた。

「創造交差点」をコンセプトに
出会いを生み出す複合ビルが誕生

日本鉄道株式会社 代表取締役社長執行役員 林田浩一氏

117年前、北九州の路面電車から始まった西日本鉄道は、その後に鉄道やバスへと事業を拡げ、福岡の人々の「足」として地域に根付いてきた。あわせて福岡市・天神を中心にまちづくりを担い、都市の発展を支えてきた。そうした歩みの延長線上で、2025年4月、総工費約900億円を投じた複合施設「ONE FUKUOKA BLDG.(通称ワンビル)」を開業し、大きな注目を集めている。レストランなど約130店舗を備えた商業エリアに加え、オフィスやホテルも併設する大型複合ビルである。

福岡県を南北に結ぶ大動脈、西鉄天神大牟田線

2025年4月開業の「ONE FUKUOKA BLDG.」

「『創造交差点』をコンセプトに、様々な箇所であらゆるものが交じり合う場の提供をさせていただいております。 特に6階には天神交差点を一望できるスカイロビーを設け、商業用途とオフィス用途をつなぐ場としました。ここでは来館者同士が交流したり、ワーカーが打ち合わせをされたり、異なる目的を持った方々が同じ場で過ごされている姿が見受けられます。また、開放的で心地よい空間を意識したカンファレンスホールや、天神で働く多種多様なワーカー・来街者の皆さまが気軽に利用できる『天神福食堂』などもあり、新たな流れを生み出す拠点として機能しています」と西日本鉄道の林田浩一社長は語る。こうした場づくりが奏功し、開業からわずか数カ月で想定以上の成果を上げている。

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