月での安全・安心な空間構築の実現へ 強みを活かした月での建設事業
放射線を防護する一時滞在場所としての「宇宙シェルター構想」や、長期滞在を目的として月の地下に空間を構築する「ルナ・ジオフロント構想」。安藤ハザマは総合建設会社として磨いてきた技術を活用し、壮大な計画を2030年代以降に実現しようと研究開発を進める。実現のポイントはどこにあるのか。
株式会社安藤・間 技術研究所 フロンティア研究部 宇宙技術未来創造室長の船津貴弘氏(左)と、榊原翼氏
地球における優位性のある技術を
月にも展開
高層建築や歴史的建造物、ダムやトンネル等、総合建設会社として国内外で実績を多数もつ安藤ハザマ(株式会社安藤・間)は、これまで培った技術やノウハウを活用し、宇宙事業に新たに参入した。
その契機のひとつは、2023年度に行われた次世代リーダーを育成する社内研修での若手からの提案だった。それは、医療施設や研究施設の設計・施工における3次元放射線挙動解析・被ばく安全評価を展開し、月面に降り注ぐ宇宙放射線から人や機械を防護する構造物をつくることができるのではないかというアイデアだった。同社は長期ビジョンにおいて、イノベーションの加速による新たな価値の創造を掲げている。宇宙市場の拡大という機会も踏まえ、新規に参入した。
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