遭難防止をLPWA通信規格で可能に 海の救難デバイスを実用化

アウトドアブームで海でのレジャーが盛り上がる一方、懸念されるのが水の事故だ。漂流を防ぐため、ダイバー向け個人用救難機器の普及を目指して設立されたQUADRA PLANNINGは、ソニーの無線通信規格 ELTRESTMを用いた救難信号発信機を製品化、海での個人の見守りの実装に取り組んでいる。

飯野 敬明(QUADRA PLANNING 代表取締役社長)

海でのレジャーは身近で人気がある余暇の過ごし方。コロナ禍のもとでは、「密にならない」アウトドアレジャーのブームでさらに海に向かう人は増えている。他方、海でのレジャーは事故と隣り合わせでもある。海水浴や釣り、ダイビングやプレジャーボートでの休暇中に行方が分からなくなる人もいる。海上保安庁が集計した速報値では、2021年の海での人身事故者数は1236人、うち死者・行方不明者は442人だった。民間機関が救助した事故者は含まないため、実際の数はより多いとみられる。

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