藤い屋 宮島の伝統のもみじまんじゅうを100年先に伝える

創業の地である宮島で、100年近くにわたって「もみじまんじゅう」を作り続ける藤い屋。伝統の製法や味を次の世代へ繋ぐため、「変わらないために、変わりつづける」を理念に、近年、新事業や新商品開発に積極的に取り組んでいる。4代目社長の藤井嘉人氏に、新商品開発への想いや今後の構想を聞いた。

藤井 嘉人(株式会社藤い屋 代表取締役社長)

宮島で創業し98年
もみじまんじゅうの老舗

1925年に宮島で創業し、98年にわたって、代々「もみじまんじゅう」を作り続けてきた藤い屋。小豆の皮をむいて炊く、上品な甘みと舌ざわりが特徴の藤色のこしあんは、同社の原点とも言える伝統の味だ。現在、つぶあん、抹茶あん、カスタードクリーム、チョコレートと併せて5つの味が定番の「もみじまんじゅう」は、多くのファンに愛され、広島土産として高い人気を誇る。

厳選素材を使用した伝統のもみじまんじゅう。上品な味わいの藤色のこしあんが定番

藤い屋の現代表で4代目の藤井嘉人氏は、大学進学を機に上京。和菓子と洋菓子の2つの店で約2年半の修行を経て広島に戻り、2013年に家業を継いだ。近年、老舗の伝統を守りながらも、新事業、新商品開発に力を注いでいる。

「歴史ある『もみじまんじゅう』を、どう変えることなく伝えていくか。それを考えた時、現代の生活ではあんこに触れる機会自体が減っていることに危機感を覚えました。子どもの誕生日を洋菓子のケーキで祝う時代で、あんこの味を知らない世代も出てきています。そこで、そのような人たちにも当社の藤色こしあんの味を伝えていくため、新たなブランドを立ち上げました」

全文をご覧いただくには有料プランへのご登録が必要です。

  • 記事本文残り77%

月刊「事業構想」購読会員登録で
全てご覧いただくことができます。
今すぐ無料トライアルに登録しよう!

初月無料トライアル!

  • 雑誌「月刊事業構想」を送料無料でお届け
  • バックナンバー含む、オリジナル記事9,000本以上が読み放題
  • フォーラム・セミナーなどイベントに優先的にご招待

※無料体験後は自動的に有料購読に移行します。無料期間内に解約しても解約金は発生しません。