ヤマトフーズ 広島県の特産を生かす新商品を次々に開発

辛味調味料「レモスコ」を主力に、「瀬戸内レモン農園」のブランド名で数々のヒット商品を開発してきたヤマトフーズ。質の高い地元の食材を小ロットでも付加価値の高い商品に磨き上げ、独自のネットワークを生かして全国に広めている。同社の事業変革と今後の構想を、代表の串山敬太氏に聞いた。

串山 敬太(ヤマトフーズ株式会社 代表取締役社長)

広島レモンが主原料の
辛味調味料「レモスコ」がヒット

瀬戸内の温暖な気候に恵まれた広島県では、呉市、尾道市、大崎上島町などの島しょ部を中心にレモン栽培が盛んだ。生産量は全国1位で、シェアは50%を超える。しかし、それが広く知られ、「レモン県」と呼ばれるまでになったのは、わずかここ10年ほどのことだ。

「2013年に『ひろしま菓子博』が開催され時に、特産品であるレモンにスポットが当たり、県をあげてレモン関連商品を推す動きが起こりました。2010年に『レモスコ』の販売を始めた当社にとっては、大きな追い風でした」と振り返るのは、ヤマトフーズ代表の串山敬太氏。

同社が企画販売を手がける「レモスコ」は、広島レモンを主原料とした辛味調味料だ。広島市の認定特産品「ザ・広島ブランド」にも認定され、発売から10年間で売上は約10倍に。現在では、観光土産としてだけでなく、日常使いの調味料として全国に流通している。

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