ひろぎんホールディングス 次の柱となる新産業を地域とともに創出
ひろぎんホールディングスは、 広島銀行など5社を傘下に置く持株会社として2020年 10月に誕生した。同社は現在8社体制で、従来の「銀行」「金融」という枠を超え、幅広いニーズや課題に対応できる「地域総合サービスグループ」となり、地域活性化や新たな産業の創出に貢献していくことを目指している。
多様なニーズや課題に対し
グループの総合力で提案
「従前は広島銀行の下に出資子会社のリース会社や証券会社がありましたが、それらを銀行と並列に並べ、持株会社としてひろぎんホールディングスをつくりました。なぜかというと、地方において、銀行業だけでは将来が見込めないという現状があったからです」とひろぎんホールディングス代表取締役社長の部谷俊雄氏は語る。また、これまでの組織運営では銀行の事業が優先されており、子会社の機能が活かし切れていないという事情もあった。
「地域活性化の観点からも、これらの会社を横に並べ、全ての機能をお客さまに提供できる体制にしたいという意図がありました。銀行中心の体制では、やはり融資が事業の中心になります。製造業が地域経済を牽引してきた時代はそれで良かったのですが、今後は研究開発型やデジタル系の企業も日本を引っ張っていきます。これらの企業は融資だけではなく、エクイティといわれる出資も大切です。融資は手段の1つに過ぎず、資金供給のあり方も、今後多様化していきます」
持株会社化のプロセスの中で、新たに非金融会社を設立した。地域活性化に向けたコンサルティング業務を行う「ひろぎんエリアデザイン」、地元企業への人材紹介や派遣、研修のサポートなどを行う「ひろぎんヒューマンリソース」、地元企業のIT化やDX化推進に貢献する「ひろぎんITソリューションズ」の3社だ。
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