両備システムズ AIに投資し、提案型への事業転換を目指す

2020年1月、岡山の両備グループのIT系子会社6社が統合され、新生「両備システムズ」が誕生した。1965年創業の岡山電子計算センターをルーツに持つ同社は、公共分野のシステムの受託開発に強みを持つ。現在はAIやデータサイエンスなどの最先端技術に投資し、受託型からの脱却を目指している。

松田 敏之(株式会社両備システムズ 代表取締役社長 両備ホールディングス株式会社 代表取締役社長)

岡山市に拠点を置く両備システムズは、ITベンダーとして57年の歴史を持つ老舗だ。母体は、1910年に西大寺鐵道として生まれ、現在は運輸交通・観光関連事業、情報関連事業、生活関連事業など約40社を傘下に持ち、売上約1490億円、従業員数約9000人を誇る両備グループである。同グループには6社のIT系子会社が存在したが、2020年1月にそれらを両備システムズに統一。社員数約1500人、売上約370億円(2021年決算見込)という、岡山でも屈指の規模のITベンダーに生まれ変わった。グループ統合の背景や今後の展望などについて、同社代表の松田敏之氏に話を聞いた。

両備システムズ 岡山本社の外観

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