「人」を中心に据えて新たな価値を創造

試薬の卸からスタートして120年の歴史を持つ林純薬工業。時代の変化に合わせ、柔軟に事業を変化させながら成長を続けてきた同社が、2025年に「チームと人の成長」を中心に据えた新たなサステナビリティ方針を打ち出した。新たな価値の創造へ向けた取組を、和田清之社長に聞く。

和田 清之(林純薬工業 代表取締役社長)

4つ目の生産工場の新設で
東日本への販路・事業拡大

1904年創業の林純薬工業は試薬の卸を祖業とし、1950年に大阪市城東区に製造工場を新設したことを契機に、問屋から試薬メーカーへと転身。試薬事業をベースに着実に事業を大きくしてきた。大きな転換点となったのは1980年代。試薬の延長線上で、液晶テレビやディスプレイ、スマホなど電子工業用薬品の開発・製造・販売に乗り出し、電子デバイス産業の拡大・発展を背景に急激な成長を遂げた。現在は売上全体の70~80%が電子材料向けの化学薬品、20~30%が祖業から続く試薬ビジネスとなっている。

試薬の卸として創業、120年の歴史を誇る

「電子材料向けの薬品の中でも、ここ10年ほどは特に半導体やウエハ製造向けの薬品比率が上がってきています。世界的なトレンドとして今後も伸びていく分野ですので、マーケットエリアを拡張し、より多くのユーザーに当社の薬品を使っていただくというのが、1つの戦略です」

2025年6月には三菱ケミカルが福島県いわき市の小名浜工場で運用している電子工業用高純度プロセス薬品の製造設備の売買契約を締結。2027年4月をめどに、購入した同設備を活用し、同社で4工場目となる福島工場を設立し、生産供給を開始する予定だ。

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