セイノーHD オープン・パブリック・プラットフォームで物流改革

赤いカンガルーマークで知られる西濃運輸を中核として、90以上の事業会社を擁するセイノーホールディングス。物流業界が大きな変革期を迎える中、創業100年を見据えて挑戦を続ける同社は、どのような事業構想を描いているのか。創業家の3代目である田口義隆社長に話を聞いた。

田口 義隆(セイノーホールディングス株式会社 代表取締役社長)

数々の日本初を実現した創業90年余りの歴史

西濃運輸は、岐阜県大垣市に本社を置く物流業界最大手の運輸会社だ。創業は1930年。月賦で購入した中古トラック1台から始まった同社は、過去2回の事業成長のターニングポイントを経て、グループ企業90社を束ねるセイノーホールディングスへと成長を遂げた。

赤いカンガルーマークで知られる西濃運輸のトラック

「最初の転機は、戦後間もない1948年。県をまたぐ輸送は国鉄(現、JR貨物)による鉄道貨物輸送しか許されていなかった時代に、創業者の田口利八が運輸省(現、国土交通省)へ免許を申請し、粘り強く交渉を続けた末、日本初のトラック長距離輸送を実現させました」と、創業家の3代目で、同社社長の田口義隆氏は語る。成長に弾みをつけた同社は、1985年に2回目の転機を迎える。輸送・情報・販売を三位一体とする日本初の総合物流商社への転換だ。

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