【大特集】農業DX 異分野との協業が新時代を拓く
「食」という、生命維持に欠かせない行為の基盤となる農業・食品ビジネスは、世界中で新規ビジネスが次々と立ち上がるホットな分野だ。一方、国内では慢性的な労働力不足が続き、気候変動による災害も多発している。。農水省は、農業DX構想、みどりの食料システム戦略を相次いで発表。デジタル技術の力を生かし、環境負荷の少ない農業を目指して、生産に係る技術開発、データ活用から流通の改善まで、サプライチェーン全体で、未来を見据えた最適化・革新を進める方針だ。このような挑戦には、様々な技術・ノウハウを持つ人、企業、組織の連携が不可欠。今の日本の農業のトレンドから新規事業のチャンスを探ろう。
政府の戦略・施策に見る農業の未来
→野上浩太郎 農林水産大臣インタビュー
→編集部解説
→行政のDXで農業のデジタル化が加速(東京大学農学生命科学研究科・中谷氏)
技術を活用した次世代の一次産業
→クラウド情報端末で農業事業者を支援(JAきたみらい)
→付加価値を生む高効率・低環境負荷の植物工場(プランテックス)
→日本型スマート水産業の確立(さかなプロダクション・ながさき一生氏)
→スキルシェアで経営課題解決、耕作放棄地はバイオプラ原料生産に活用
→食肉のSPAで持続可能な畜産業に(GOODGOOD)
→人口衛星ビッグデータを農業に活用(天地人)
持続可能な食料供給を目指す
→有機農業拡大のカギは技術開発と販路の確保(有機農業参入促進協議会)
→2022年に培養エビ肉を市場に投入(シンガポールShiok Meats社)
→地元経済に貢献するポータブル食品工場(スペインBlendhub社)