バロン宝飾 多様性の時代にこそ、「個性」を尖らせる
従来のOEM加工から、ハンドジュエリーの自社ブランドへと事業を大きく転換したバロン宝飾。創業者の父から事業を受け継いだ2代目の山村洋平氏は、世の中の動向を冷静に見つめ、最適化した事業戦略を描こうとしている。現在、方向性の異なる2つのブランドを展開する同社の今後について聞いた。
ジュエリー産地の山梨で
34年間続く宝飾店
日本有数のジュエリー産地である山梨。その歴史は古く、約1100年前に奥秩父の金峰山で水晶の原石が発見されたことが起源と言われている。その後、江戸時代、明治時代を経て宝飾品産業へと発展し、現在は原料の調達からデザイン、研磨・加工・流通までを担う、世界的にも珍しい集積産地になっている。
その地で34年前から宝飾店を営んでいるのがバロン宝飾だ。現在は創業者の息子であり、2代目の山村洋平氏が代表を務め、着々と事業拡大を行っている。
「父は職人として働いた後に独立し、受託で宝石加工を行うOEMを主な事業にしていました。当時は多数の依頼があり、安定的に売上があって、職人も20人ほど抱えていました」
ただ、数社の大口顧客への依存傾向が強く、発注側の方向転換の影響を大きく受けることになる。その結果、2000年前後には売上が大幅に減少。新たな打開策が求められていた。
全文をご覧いただくには有料プランへのご登録が必要です。
-
記事本文残り82%
月刊「事業構想」購読会員登録で
全てご覧いただくことができます。
今すぐ無料トライアルに登録しよう!
初月無料トライアル!
- 雑誌「月刊事業構想」を送料無料でお届け
- バックナンバー含む、オリジナル記事9,000本以上が読み放題
- フォーラム・セミナーなどイベントに優先的にご招待
※無料体験後は自動的に有料購読に移行します。無料期間内に解約しても解約金は発生しません。