山梨中央銀行 地域の課題を解決しながら共通価値を創造

2027年に創業150周年を迎える山梨中央銀行。現中期経営計画が終盤に差し掛かる中、同行は10年後を見据え、新たな長期ビジョンの策定に着手している。地域内外の企業や自治体とともに発展してきた同行の発展経緯と現在の経営戦略について、代表取締役頭取の古屋賀章氏に話を聞いた。

古屋 賀章(株式会社山梨中央銀行 代表取締役頭取)

東京や隣県、自治体と連携を強め
山梨にビジネスチャンスを繋ぐ

山梨中央銀行の歴史は1874年(明治7年)に地域産業の振興を目的に設立された興益社に遡る。1877年の第十国立銀行の創業以降、山梨をベースにするいくつもの銀行の合併を経て発展を続け、2024年で147周年を迎える。

「約150年の歴史の中での大きなターニングポイントは、創業から3年という早いタイミングで、明治13年に東京に支店を設立したことです。その後、昭和40年代に新宿と八王子を手始めに中央線沿線上に支店を増やし、今は17支店あります」と頭取の古屋賀章氏は語る。とはいえ、同行にとって東京は山梨の出先という位置付けだったが、東京推進部を設置し、東京との連携強化に努めてきた。

「私は専務になる前は東京支店にいまして、当時から東京のビジネスチャンスを山梨に繋ぐ、あるいは山梨の良いコンテンツを東京に売り出すことにもっと力を入れるべきだと考えていました。そこで東京推進部を新たに作り、山梨と東京を一つの活動領域として再定義する取り組みを始めました」

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