大伴リゾート 新たなコンテンツをつくり、地域を盛り上げる

山梨県と言えばワインの生産地のイメージが強い。だが、それは勝沼をはじめとする一部の地域であり、富士河口湖町においてはワイナリーはおろか葡萄の栽培ですらも皆無の状況だった。そのエリアで大伴リゾートは複合商業施設を起点にワイナリーとヴィラをオープンし、地域活性化に取り組んでいる。

松野 将至(株式会社大伴リゾート 「7c villa & winery」支配人)

河口湖エリアの活性化へ
新たな構想を立ち上げる

大伴リゾートは富士河口湖町で宿泊業を営み、30年以上にわたり「河口湖カントリーコテージBan&グランピングリゾート」を運営するほか、近年は湖畔にプライベートヴィラ「ほとりのテラスBan」をオープンするなど、地域に密着した経営を続けている。

宿泊業に専念してきた同社だが、2022年6月に複合商業施設である「旅の駅 kawaguchiko base」を同じエリアに立ち上げ、運営を開始。さらに旅の駅を起点として、同年8月に富士河口湖町初のワイナリー「7c ¦ seven cedars winery」、今年7月に宿泊施設のワイナリーヴィラ「7c villa & winery」をワイナリーに隣接する形でオープンし、話題を集めている。

その意図について、「7c villa & winery」支配人であり、これらの構想段階から企画、建物の設計、設備に関与し、備品調達、オペレーションの構築を担ってきた松野将至氏は次のように話す。

「富士河口湖町の主な産業は観光業です。ただ、富士山以外に魅力的なコンテンツが少なく、旅行者は富士山を見て満足して帰ってしまうため、旅行消費額を見ると街にお金が落ちにくい状況が続いています。多くの人の流れがあっても地域が活性化されない状況があり、それに対する当社社長の『地域に貢献したい、盛り上げたい』という強い思いから、新たな魅力的なコンテンツをつくろうと計画が始まりました」

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