亀屋良長 和菓子という伝統文化で人を幸せに

1803年、良質な水が出る京都・四条醒ケ井の地に開いた和菓子屋が亀屋良長の始まりだ。創業以来作り続けられている「烏羽玉(うばたま)」は美しく丸く整えられた黒糖こし餡を艶々とした寒天に包んだ、京都を代表する銘菓である。その看板商品を大切にしつつ、新しい取り組みにも積極的だ。

吉村 良和(亀屋良長株式会社 代表取締役)

「こだわり」を捨てたことで
広がった和菓子の世界観

220年超の歴史の中には時代の荒波にもまれた時期もあった。「明治維新後は天皇が東京へ行かれたことで京都の人口が減少して経済が衰退、かつ、西洋のお菓子も入って来るという厳しい時代でした。第二次世界大戦のときも終戦間際からしばらくは休業せざるを得なかったようです」と話すのが、亀屋良長の八代目、吉村良和氏だ。その後もバブル崩壊や阪神淡路大震災など試練は続き、吉村氏が家業に入り、結婚して約10年が経過した頃には「もう持たない」ところまで来ていたという。

「転機となったのは私が大病を患ったこと。死ぬかもしれない状況の中で考えたのは、自分は何のために生きているのかとか、人生とは何かとか、普段は考えないようなことでした。そして、経過観察となった後に出会ったのがヨガ。ヨグマタ相川圭子先生の瞑想に出会って、私は自分が変わっていくのがわかりました」

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