「経営の質」を高めるデザインへ パナソニックのデザイン改革
企業におけるデザイン部門の現在地を多角的に探る連載。「デザイン経営」や「デザイン思考」などの論調が一段落した中、最新の企業経営とデザイン部門の「距離感」をレポートします。第1回は株価が好調なパナソニックで、2回に分けてお届します。
パナソニック オペレーショナルエクセレンス株式会社 執行役員 デザイン担当 木村博光
「前号までの連載は「ビジネスデザイン」をテーマに、2018年8月号から始めた。経済産業省による「デザイン経営宣言」が出た直後で、ビジネスを新しい視座で構想し、価値を創出している100の事例を毎号紹介してきた。
この間、パナソニックをはじめ、富士フイルム、NECなどでは経営層にデザイン責任者「Chief Design Officer」を置く企業が生まれるなどデザイナーが執行役員を務めるようになり、デザインを経営の上流に位置づける風潮は確かに広がった。宣言から8年を経た現在、デザインと経営を巡る状況は次のフェーズに移りつつある。その動向を本連載でレポートしていく。
第1回は、パナソニック オペレーショナルエクセレンス株式会社の執行役員デザイン担当の木村博光氏に話を聞いた。
「デザイン機能」を経営に近づける
パナソニックのデザイン組織が、大きく姿を変えつつある。各事業会社に分散していたデザイン機能を、パナソニック オペレーショナルエクセレンス(PEX)を軸に横断的に連携させる体制に変わった。狙いは単なる組織の再編ではない。デザインと経営の距離を縮めることにある。
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