支えるヘルスケアを異業種と共創 薬から広がる塩野義製薬のB面戦略

2028年に150周年を迎える塩野義製薬は、大阪・道修町の創業の地から、大阪駅北側のうめきた地区へ本社を移転した。創薬を軸に、薬の提供にとどまらず予防や診断、回復まで支える「HaaS」へと事業を広げ、新規事業に挑むと共に、うめきたから日本を元気にしていく考えだ。

三春 洋介 塩野義製薬 執行役員・DX推進本部長

HaaS企業として幅広い領域で
ソリューションを提供したい

塩野義製薬は1878年に、薬種問屋「塩野義三郎商店」として創業。以降、大阪・道修町に本社を構えてきたが、2025年には大阪市北区のうめきた地区へ本社を移転した。

背景には、「中期経営計画 STS2030 Revision(2023~2030年度)」に掲げた「HaaS(Healthcare as a Service)企業への進化」がある。創業以来の強みである創薬をコアに、幅広い領域でヘルスケアソリューションを提供し、グローバル展開していく方針だ。その過程で本社機能を見直し、より効率的・効果的な経営を行う体制を構築すべく、拠点を移した。

「本業を『A面』、未来に向けた新たな挑戦を『B面』と呼ぶなら、私たちのA面は創薬で、B面がHaaSです。B面には新しく意外な側面もあり、そこが面白いと思います。うめきたの住人として、体験型共創拠点『PLAT UMEKITA』などのイベントにも積極的に参画し、地域に貢献していきたいです」。

塩野義製薬執行役員でDX推進本部長の三春洋介氏は、こう話す。塩野義製薬は「常に人々の健康を守るために必要な最もよい薬を提供する」という経営理念のもと、長年にわたって、感染症などの治療薬を医療現場や患者に届けてきた。その中で見えてきたのは、患者の困りごとは治療にとどまらないという事実だ。

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