京都新聞社 紙とデジタルの両輪で挑む、最大の変革期

1879年創刊の「京都商事迅報」を起源に、京都・滋賀に根差して発展してきた京都新聞社。デジタル化と生成AIでニュースの流通経路が一変するなか、社長の大西祐資氏は「今が創業以来最大の変革期」と語り、紙とデジタルの両輪により地域課題解決まで踏み込むメディアグループへの転換を進めている。

大西 祐資(株式会社京都新聞社 代表取締役社長 主筆)

デジタルシフトで迎えた
創業以来最大の変革期

京都新聞社の源流は、1879年創刊の「京都商事迅報」にさかのぼる。1942年に京都日出新聞と京都日日新聞が合併し、現在の京都新聞が誕生した。戦後の用紙不足、オイルショック、全国紙の攻勢と、幾度もの苦難を先人たちのアイデアで越えてきた同社は現在、創業以来最大の変革期を迎えている。

「デジタルが登場し、さらに生成AIが登場して、ニュースや広告の流通経路が大きく変わりました。紙の新聞だけでは多くの人に情報を届けられませんし、報道を守る経営基盤も大きく揺らいでいます。そんな覚悟を持って、今、大改革に取り組んでいます」と社長の大西祐資氏は語る。本格的なデジタルシフトの起点は2018年。当時編集局長だった大西氏は、各総支局や滋賀本社を回り、社員に直接プレゼンテーションを重ねることから始めた。紙の部数が今より多く、生成AIも存在しなかった時期だ。

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