京都中央信用金庫 伝統と先端が交わる京都で次の産業の芽を育てる
1940年に京都市中央卸売市場の仲買人によって相互扶助の組織として設立された京都中央信用金庫。2026年3月期は預金5兆5,326億円、貸出金3兆5,221億円と信用金庫業界で最大規模に達したが、同金庫が追求するのは規模ではなく、地域への提供価値をいかに高めるか、その一点だ。

植村 幸弘(京都中央信用金庫 理事長)
一社一社の歩みに寄り添う
地域密着86年の蓄積
京都中央信用金庫の出発点は、1940年に京都市中央卸売市場の鮮魚仲買人によって相互扶助の組織として設立された「京都市中央市場信用組合」だ。戦後は営業エリアを京都市内一円へ広げ、卸・小売から飲食、建設、不動産、製造まで京都のあらゆる商いに関わってきた。高度経済成長期には住宅ローンを伸ばし、平成半ばまで「住宅ローンの中信」と言われる存在になる。86年の歩みを支えたのは、京都という土地の構造と、そこで築いた関係の近さだと植村幸弘理事長は語る。
「京都は千年の都で、衣食住から娯楽まで、日本で最高のものが集まってきた土地です。職人さんをはじめ分業制で、非常に小規模な事業者が多い。だからこそ信用金庫としての基盤を築くことができました。伝統産業から先端技術までが一つの町の中で融合し、部品のトップメーカーの経営者から町工場の社長までが一か所に集まって意見交換ができる。私が入庫した40年前は、訪問させていただく事業者さんの親戚関係まで把握しているような関係でした。それだけ深いリレーションが、ご融資などのご支援がスムーズに進む根本にありました」
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