フロンティアに挑戦する日本企業 注目の宇宙ビジネス11選

宇宙ビジネスの領域は幅広く、経営資源との掛け算で、多様な事業チャンスがある。日本初の民間宇宙ステーション構想や、持続可能な小型衛星用推進機、宇宙での食や医療の課題解決を目指すサービスなど、大手企業・スタートアップの注目すべき新規事業を紹介する。

 

Space quarters
宇宙建築技術の開発

宇宙空間におけるエレクトロンビーム溶接技術を用いた大型構造体の建築サービスの提供を目指すSpace quarters。2022年6月に創業した同社は「人類が宇宙を生活圏とし可能性を広げ続ける世界を作る」ことをビジョンに次世代の宇宙建築技術の開発を行う。現在Space Xを中心に宇宙輸送の価格破壊が起こり、多くの企業が宇宙空間での大型建造物の建築プロジェクトを計画しているが、既存技術では宇宙に輸送可能なサイズ制限やスペースデブリの危険などから建築自体が困難、または費用が膨大となる計画がほとんどで、同社の開発する技術が期待されている。

2023年3月にはフランス国立宇宙センター(CNES)から宇宙建築技術の研究を受託した。国内の宇宙関連スタートアップがフランス政府宇宙機関であるCNESより研究受託を受けることは我が国の宇宙開発史上で最速の快挙となっている。同社は本研究受託を端緒にフランス支社を設立、日本およびフランス、欧州における事業展開および技術連携を進める。

CNESから宇宙建築技術の研究を受託

 

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