エコで安全な「移動」にマイルを付与 Miles創業者の視点
2021年10月に日本に上陸したマイレージアプリ「Miles」は、あらゆる移動にマイルを付与し、特に徒歩や自転車などのサステナブルな移動手段にインセンティブを付与するユニークなアプリ。コロナ禍による大きな社会変化の中で、瞬く間に140万人のユーザーの心を掴んだ。
2021年10月に日本に上陸したマイレージアプリ「Miles」
あらゆる移動に報酬を付与する
マイレージプログラム
ConnectIQ Labsが開発したマイレージアプリ「Miles」は、徒歩や自転車、電車などのあらゆる移動について、1マイル(約1.6km)あたり1マイルのポイントを付与する。
サンフランシスコ市に拠点を置くConnectIQ LabsはシスコシステムズのエンジニアだったJigar Shah氏らが2016年に設立。「平均的な人は、何らかの移動交通手段で毎年数千マイルを移動する。この普遍的な行動に対して報酬が支払われないのはなぜか」。そんなシンプルな疑問をもとに、あらゆる交通手段での移動に対して報酬を与えるプラットフォーム「Miles」の事業開発が始まった。
ConnectIQ Labs創業メンバー。右がJigar Shah氏(同社プレスリリースより)
2018年7月にスマートフォンアプリをリリース。スマートフォンさえあれば、自動車(運転手、同乗者、ライドシェア)、飛行機、電車、地下鉄、バス、船、自転車、徒歩などあらゆる交通手段でマイルを獲得することができ、特に公共交通やライドシェアなどのエコでサステナブルな交通手段であれば、より多くのマイルを獲得できる。独自のAIによってユーザーの移動手段を自動判定し、ユーザーは移動手段ごとに獲得したマイルをアプリ上で簡単に確認できる。
貯めたマイルはオンラインまたはリアル店舗で、Milesと提携する企業の商品やサービス、あるいは寄付活動などのさまざまな特典と交換できる。日常的な移動に価値を与えるこのアプリは、リリースから1ヶ月で数万件のダウンロードを記録。その後、さまざまな都市および交通機関と連携した環境に優しい移動・旅行の奨励活動や、特典を提供する企業パートナーの開拓などで、サービスの価値を高めていった。
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