経産省・環境省・農水省 2022年の注目施策

2022年の経済再始動に向けた各省庁の取り組みが本格化している。経済産業省はグリーン成長や半導体・バイオなど重点産業育成、スタートアップ支援を強化する。農林水産省や環境省を含め、各省庁の2022年重点施策を紹介する。

2022年の政府の動き・社会の予定

 

経済産業省

経済産業省は「経済安全保障」を掲げ、半導体やバイオなど戦略技術・物資の保護及び強化を推進
Photo by Shuo/AdobeStock

経済産業省は、大きく「グリーン成長」「経済安全保障」「包括的成長」「健康」の4つの柱で施策に取り組む。

■グリーン経済

「グリーン成長」は、「2050年カーボンニュートラル」や、「2030年度に温室効果ガスを2013年度から46%削減することを目指し、さらに50%減の高みに向けて挑戦を続ける」といった政府方針の実現に向けた取り組みを進める。特に、蓄電池や水素、洋上風力などの重点分野における研究開発や設備投資を進め、再エネの最大限導入や水素の社会実装加速化等を促進する。同時に、安定的で安価なエネルギー供給の確保と、気候変動問題への対応を進めるS+3E(安全+安定供給、経済性、環境性)の大原則を追求する。長期に亘る研究開発・実証事業や、技術の社会実装にコミットする企業等に対し、10年間で2 兆円規模の「グリーンイノベーション基金」を活用して、大規模かつ継続的に支援を行う。

とくに、電池・水素・洋上風力などにおけるイノベーションによるグリーン成長の加速に注力する。具体的には、電池の大規模製造立地促進、EVの航続距離倍増を実現可能とする全固体電池の2030年実用化等を目指した次世代電池の基盤的技術開発、EV・FCV等の大胆な導入促進と併せた充電インフラや水素ステーションの戦略的な設置の促進、水素・アンモニアなどのエネルギー供給源等の社会実装加速化に向けた研究開発・実証、二酸化炭素回収・貯留に関する技術開発・実証やCO2を原料としたコンクリート材料の製造等のカーボンリサイクル技術の開発などに取り組む。

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