佐賀銀行 金融の枠を超えて、地域の価値向上に取り組む

2022年に創業140周年を迎えた佐賀銀行は、佐賀と福岡の橋渡し役として、九州経済において重要な役割を果たしてきた。近年はコンサル業務やデジタル化を通じた生産性向上への取り組みを強化し、「金融の枠を超えて地域の価値向上を実現する銀行グループ」となることを目指している。

坂井 秀明(株式会社佐賀銀行 取締役頭取)

佐賀と福岡の経済交流の
中心として発展してきた佐賀銀行

佐賀銀行の淵源である伊万里銀行は、1882年に設立された。その後、唐津銀行や西海商業銀行等が合併を重ね、1955年に佐賀中央銀行と佐賀興業銀行が合併したことで佐賀銀行が誕生した。佐賀銀行は2022年、伊万里銀行の設立から140周年の節目を迎えた。

「当行は佐賀に生まれて佐賀で発展し、福岡にも進出。長崎も含めた九州3県の経済における重要な役割を、佐賀を中心に果たしてきました。特に佐賀と福岡との経済交流や情報、金融面を含めた橋渡し役になっており、今後も貢献していきたいと思っています」と取締役頭取の坂井秀明氏は語る。

坂井氏は、佐賀と福岡の間には「役割分担」があるという。福岡が商業都市、国際都市、そして九州の中心であるのに対し、佐賀は素材や人材の提供、下請け・元請けの役割、観光による人々の行き来などによって、福岡と密接な関係を構築してきた。このような中、佐賀銀行は福岡で店舗を増やし、佐賀の人々による福岡への進出や、福岡の人々による佐賀への進出をサポートしてきた。

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