2023年のニューオープン まちと交通で新しい人流を生む

東京都心部では大規模再開発が進み、災害に強く温暖化ガスを出さないまちに生まれ変わりつつある。人々の渇望に応える新しいエンタメ施設の開業や、道路、駅などの開業も目白押しだ。都市と人の移動の変化を捉え、新しいビジネスを考える手がかりとしよう。

高度成長期から1980年代にかけて建築されたビルが次々と建て替えの時期を迎え、2023年も全国で新しい施設がお披露目される。今年オープンのビル、商業施設や新しい道路、駅などをまとめた。

表1 2023年に竣工・オープンする主な施設

東京都心の大規模再開発
災害に強いまちに

都心部では、森ビルが進める虎ノ門・麻布台地区の再開発が完成する。同地区は2022年12月に「麻布台ヒルズ」と命名された。国際水準のオフィスや住宅と、ホテル、レストランなどの商業施設に、インターナショナルスクールや、デジタルアートのミュージアムが入居する。

再開発の始動は1989年。2017年には国家戦略特区法に基づき都市計画が決定され、2019年8月に着工している。敷地全体を緑化して、3棟の超高層タワーを配置し、ヒートアイランド現象の緩和を図っている。街全体に「RE100」に対応する再生可能エネルギー電力を100%供給するほか、エネルギー効率向上を図る技術を大規模に導入した。環境性能を評価する認証なども取得している。

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