博報堂 現役世代の新たな富裕層「インカムリッチ」を捉える

パワーカップルやパワーファミリーなど、働き盛りや子育て世代に高収入世帯が増加している現在。それを「新たな富裕層」として捉え、その価値観や行動を分析し、マーケティングに活用しようとしているのが博報堂富裕層マーケティングラボだ。調査や分析から見えてきた実態を掘り下げる。

三宅 大介(株式会社博報堂
博報堂富裕層マーケティングラボ リーダー)

新たな富裕層「インカムリッチ」

博報堂は「博報堂富裕層マーケティングラボ」を2024年に立ち上げた。その背景には富裕層の属性や価値観が急速に変化している状況があると、ラボのリーダーを務める三宅大介氏は話す。

「近年はパワーカップルやパワーファミリーという言葉に象徴されるように、これまでの富裕層とは異なる新しい富裕層が誕生しており、その属性や意識、価値観を捉えることはマーケティングを行ううえで重要です。また、国内の人口減少による市場の縮小や人件費高騰などの課題から企業が高付加価値型のビジネスへと舵を切る流れがあり、その新しいビジネスの創出に貢献することがラボの狙いです」

ラボは2024年5月に第1弾として「新富裕層“インカムリッチ”生活者調査」レポートを発表した。この調査では世帯年収1500万円以上を新たな富裕層=インカムリッチ(以下、IR)と定義している点が大きな特徴だ。

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