前橋市 スローなデジタルシティを目指し独自IDでサービス提供

スーパーシティ構想に名乗りを上げる群馬県前橋市。マイナンバーカード等を活用した〈まえばしID〉を起点に、市民一人ひとりに最適化されたサービスを提供することで『時間と心に余裕のある暮らし』を目指す。挑戦の背景にあるまちづくりへの思いを、山本龍市長に聞いた。

山本 龍(前橋市長)

デジタル活用で"スローな余裕"を生む

昨年から公募が開始されたスーパーシティ構想に名乗りを上げる前橋市。同市では8年ほど前から、"穏やかに質感のある暮らし"をテーマに、デジタル技術を活用して市民の余暇の時間を生み出すまちづくりを進めてきた。

「スーパーシティへの取り組みは、これまでの取り組みの延長線上にあるといえます」と山本氏は語る。

前橋市が構想のコンセプトに掲げるのは、"スーパーシティ×スローシティ"。山本氏の意識の根底には、「時間の余裕が心の余裕を生み、クリエイティビティの発揮や豊かな暮らしにつながる」という思いがある。前橋市版スーパーシティでは、市民の抱えるさまざまな困りごとや制約をデジタル技術や規制緩和などで解決し、結果として市民の時間と心に余裕を生み出す。そして、市民一人ひとりが、前橋市の豊かな自然や歴史、食、アート、学びを楽しみながら、人生をいきいきと暮らせる社会を目指す。

「前橋市は、さまざまな文化・習俗が根づく"多様性のまち"です。市民誰もがデジタルという力に守られながらも、その存在を窮屈に感じず個性を伸ばすことができる。そんな、生産性の高い、余裕のあるまちになることを目指しています」

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