キッザニア創設メンバーが挑戦、学び×震災復興「MORIUMIUS」

東日本大震災の津波で壊滅的な被害を受けた宮城県石巻市の雄勝町に、2015年7月、こども向け複合型体験施設「MORIUMIUS」がオープンした。雄勝町をこどもたちの「第二のふるさと」にしてもらい、震災復興を目指すプロジェクトだ。
文・矢島進二 日本デザイン振興会

 

雄勝町のこども向け複合型体験施設「MORIUMIUS」は、町のシンボルである木造校舎を再生した

「MORIUMIUS(モリウミアス)」の名を最初に目にした時、不思議な言葉だと思ったが、森・海・明日と私たち、という意味だと知ったとたん、目の前に一つの風景が広がった。そして現地を訪問すると、国立公園に指定された豊かな自然に囲まれ、誰もが一度は目にしたであろう懐かしい風景に出会うことになる。

場所は、宮城県北東部で太平洋に面した半島にある石巻市雄勝町。雄勝は硯(すずり)の産地で、硯石の国内シェアは約9割を誇り、復原した東京駅の駅舎の屋根材にも使われている。またウニやホタテ、ホヤなどの養殖でも有名だ。しかし、5年前の東日本大震災の津波で、民家の8割が倒壊、人口は4分の1に激減してしまった。

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