2016年11月号
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1億総起業社会

米国ベンチャーキャピタルCEOが語る、シリコンバレーの最新トレンド

アニス・ウッザマン(Fenox Venture Capital 創業者CEO)

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アメリカの有力ベンチャーキャピタルを率いるアニス・ウッザマン氏は、日本の大学を卒業し、日本の事情に精通した異色の存在だ。昨年、「今後3年で日本市場に200億円を投資」と発表して話題を呼んだアニス氏に、世界のトレンドと日本市場について話を聞いた。

アニス・ウッザマン(Fenox Venture Capital 創業者CEO)

日本のスタートアップに、追い風が吹いている。企業やベンチャーキャピタル(VC)による投資がかつてない勢いで拡大しており、2016年の上半期、未上場のスタートアップが調達した資金は、前年同期より21%増の928億円に達した(ジャパンベンチャーリサーチ調べ)。

通年で過去最高になると予想される、この積極的な投資の一翼を担っているのが、海外の投資家だ。昨年7月、シリコンバレーに拠点を置く「Fenox Venture Capital(以下フェノックス)」が、「今後3年で200億円を投資する」と表明。続いて9月には、同じくシリコンバレーの有力VC「500 Startups」も日本で30億円を超えるファンドの設立を発表した。ほかにイギリス、中国、サウジアラビアなどの海外VCや企業が、日本のスタートアップへの出資や買収を実施している。

なかでも異色なのが、フェノックスだ。3年で200億円という突出した規模の投資を統括するのが、創業者CEOのアニス・ウッザマン氏。

高校卒業後、日本の文科省の奨学金で日本に渡り、東京工業大学を卒業。オクラホマ州立大学で修士、東京都立大学(現首都大学東京)で博士を取得したという珍しい経歴の持ち主で、流ちょうな日本語を操り、日本人の気質などにも理解が深い。日本では東証マザーズ上場のIT企業、インフォテリアの社外取締役なども務めている。

アメリカだけでなく、アジア、欧州の有望ベンチャーにいち早く投資をしてきたアニス氏に、現在のトレンドや日本のベンチャーの有望性などについて、話を聞いた。

市場拡大が予想される4つのトレンド

IBM、ケイデンス(ソフトウェア開発)を経てフェノックスを創業したアニス氏。同社の立ち上げと、一気に規模を拡大したその背景に、現在の投資手法の原点がある。

「IBM・ケイデンス時代に、大手企業がスタートアップを買収することによって開発力をつけていく過程を見て、VCに興味を持ちました。

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