廃棄物から価値を生む 拡大する食品アップサイクルビジネス

廃棄物に新たな価値を吹き込むアップサイクル。ファッション分野などで広がっているが、食品分野でも最先端テクノロジーを活用したアップサイクルビジネスが続々と登場している。サーキュラーエコノミーの実現に貢献する、大学発スタートアップの構想を紹介する。

農林水産省によれば、日本で1年間に発生する食品廃棄物量は1669万トン(2021年度)にのぼる。また、食品廃棄物のうちまだ食べられるのに廃棄される食品、いわゆる「食品ロス」の量は523万トンと推計される。その内訳は、食品関連事業者から発生する事業系食品ロス量が279万トン、一般家庭から発生する家庭系食品ロス量が244万トン。食品ロス量は10年間で約100万トン削減されたが、それでも、世界の食料援助量(2021年で440万トン)を大きく上回る。

日本では、6次産業化を含めて食品ロス等のアップサイクルはこれまでも広く行われてきたが、事業主体は一次産業や食品加工会社が中心だった。しかし近年では、研究開発型スタートアップがアップサイクル市場に続々と参入している。

全文をご覧いただくには有料プランへのご登録が必要です。

  • 記事本文残り83%

月刊「事業構想」購読会員登録で
全てご覧いただくことができます。
今すぐ無料トライアルに登録しよう!

初月無料トライアル!

  • 雑誌「月刊事業構想」を送料無料でお届け
  • バックナンバー含む、オリジナル記事9,000本以上が読み放題
  • フォーラム・セミナーなどイベントに優先的にご招待

※無料体験後は自動的に有料購読に移行します。無料期間内に解約しても解約金は発生しません。