工場・調理場に進出 生成AIで進化する食品ロボット

コロナ禍で急速に広まった食品分野でのロボット活用。飲食店での配膳・下膳ロボットが先行するが、今後は工場や調理場へのロボット導入も期待される。生成AIの活用が普及のカギになりそうだ。

富士経済によれば、施設内で使われる配膳・下膳/配送ロボットの世界市場規模は2022年に370億円に達し、2030年には605億円になる見通し。コロナ禍で大手飲食チェーンが配膳ロボットを大規模導入したことが市場形成の背景にある。人手不足が深刻な飲食店や食品製造業では、ロボットによる省人化とコスト削減に大きな期待がかかっており、配膳・下膳以外の用途のロボット開発が加速している。

工場ラインで人と協働

「ロボットのいる暮らし」の実現を目指しさまざまなロボットの開発に取り組むアールティは、サービスロボットの教育や受託開発で培った技術やノウハウを活かし、食品工場で人手不足を解消するための協働ロボットの開発にも注力している。

アールティの人型協働ロボット「Foodly」

同社が2021年に発売した人型協働ロボット「Foodly(フードリー)」は、17軸構成で頭部と胸部にデプスカメラを搭載し、AIビジョンシステムによりばら積みの食材をひとつひとつ認識してピック&プレースが可能なロボットで、安全柵なしで食品工場のラインにおける人との協働作業が可能だ。

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