職場のダイバーシティが生む、人口減少時代を生き抜く力

10年前からダイバーシティ向上に取り組み、〈令和2年度ダイバーシティ経営100選プライム〉に選ばれた大橋運輸。価格競争の激しい業界で地域に貢献する経営を続け、業績は右肩上がりだ。代表取締役の鍋嶋氏は、「中小企業こそ多様性を価値につなげる努力が必要」と語る。

鍋嶋 洋行(大橋運輸 代表取締役)

人材確保の施策が下請け脱出の活路に

男性中心と思われがちな運輸業界にあって、10年以上前から女性活躍を推し進め、外国籍、LGBTQ、障害のある人など、多様な人材が活躍している大橋運輸。取り組みのきっかけは、1990年の『物流二法』(貨物自動車運送事業法と貨物運送取扱事業法)の改正だった。運輸業が免許制から許可制に切り替わったことで事業者が急増し、地方の中小運輸業者は熾烈な価格競争と人材確保に頭を悩ませることになった。

「当社も若い人を増やしたいと切実に願っていました。そのためにも、まずは既存の社員たちが働きやすい環境にしようと、従業員満足の向上に力を注ぐことにしたのです。福利厚生の充実はもちろん、社員が健康で長く働ける環境、一人ひとりが成長できる仕組みづくりに着手しました」と、代表取締役の鍋嶋洋行氏は語る。

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