ホームレスから料理人へ 米シェルターの就業支援でプロシェフ輩出
※本記事は『reasons to be cheerful』に2025年5月12日付で掲載された記事を、許可を得て掲載しています。

わずか12週間のトレーニングで、米サンディエゴの路上生活者たちが、料理の分野でのキャリアを見出している。
ジリアン・グレース氏は子供の頃、祖母の影響で料理が大好きになり、10歳で感謝祭のディナーを1人で作り上げたほどだった。ホームレスだった時期を経て、今、グレース氏は料理の腕を磨き、パーソナルシェフとして、新たな一歩を踏み出そうとしている。
2024年4月まで数年間、グレース氏はサンディエゴでホームレス生活を送っていた。愛犬カブースとともに、車中泊とテント生活を繰り返していた。その月、男性集団から無断で撮影されるという不安になる経験をきっかけに、支援を求め始めた。そして数日後、同市最大のホームレス支援団体であるファーザー・ジョーズ・ヴィレッジ(Father Joe’s Villages)のホームレス支援チームから連絡が入った。

ファーザー・ジョーズ・ヴィレッジは住居の提供に加え、医療や依存症治療、就労訓練といったホームレス状態の人々の複雑なニーズに対応する支援も行っている。グレース氏が昨年末に卒業した調理研修プログラムも、その一環である。
続きは無料会員登録後、ログインしてご覧いただけます。
-
記事本文残り76%
月刊「事業構想」購読会員登録で
全てご覧いただくことができます。
今すぐ無料トライアルに登録しよう!
初月無料トライアル!
- 雑誌「月刊事業構想」を送料無料でお届け
- バックナンバー含む、オリジナル記事9,000本以上が読み放題
- フォーラム・セミナーなどイベントに優先的にご招待
※無料体験後は自動的に有料購読に移行します。無料期間内に解約しても解約金は発生しません。