ドトールコーヒー 一杯のコーヒーを通して、お客様に安らぎと活力を提供
常に危機意識をもち、先を読み、時流を見極め、セルフサービス式コーヒーチェーンという業態を生み出したレジェンド。今でも、頭脳明晰、弁舌爽やかなまま、日本の未来を明るくするため、構想し続ける。
── 本日はお忙しいなか、貴重なお時間いただき心よりお礼申し上げます。先ずは、オマージュを込めて、以前伺ったお話の中で自分にとって大きなインパクトがございましたお話から始めさせていただきます。
幼稚園の頃、埼玉県花園村(現・深谷市)のご実家で、当時幼稚園児だった鳥羽さんは、お祖母様の利他の精神を間近で見守っておられたのでしたよね。ホームレスの人たちがお庭にくると、家に上げて、囲炉裏の前でご飯を食べさせる。しかも、お帰りの際には、米をもたせておられた。それをご覧になられていた鳥羽さんは、とにかく怖くて、家の片隅で布団をかぶって震えておられたと。その様子を今でも鮮明に覚えてらっしゃるそうですが、当時のお祖母様のお歳を超えられた今、お祖母様の利他の施しについて、どのような感慨をもたれているのでしょうか。
当時のそういう人たちは、今のホームレスの人々よりも、もっとぼろぼろの服をまとっていましてね。幼稚園児の目には、本当に恐ろしい存在として映りました。怖くて、怖くて仕方なかったのですが、そんな中でも、祖母の暖かい気持ち、情けの崇高さみたいなものを、直感的に感じ取っていたのでしょう。農家でしたから、そんなに豊かではなかったと思うのです。ですが、なけなしのお米を気持ちよく分け与えていたのは、身内ながら、なかなかできることではないと思います。
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