廃棄物性油脂資源からバイオ燃料を精製 国内初実証プラント完成

2026年7月を目処に、東京都武蔵村山市に、廃棄物性油脂資源(廃食用油および排水油泥の総称)からバイオ燃料を精製する国内初の実証プラントが稼働する。食農のサプライチェーン最適化を推進するアールイーが描く廃油の都市型資源循環事業が、着実に実装段階へと進んでいる。

アールイー株式会社 代表取締役 今井直樹氏

バイオ燃料の内需を満たす
廃油資源循環の構想

武蔵村山プラントの稼働は、アールイーが数年かけて積み上げてきた廃油資源循環構想の中核に位置する。2016年設立の同社は、食農の生産から流通、消費に至るサプライチェーン全体を俯瞰し、現場の「目詰まり」を既存事業者と協働して解消してきた。

武蔵村山の実証プラント内部

廃油事業も、その延長線上にある。日本のエネルギー自給率は約15%にとどまる一方、家庭や飲食店、食品工場からは大量の廃棄物性油脂資源が日々排出されている。バイオ燃料の年間需要は約550万トンに達するが、国産化はほとんど進んでいない。ところが、家庭系廃食用油は年間約10万トン、事業系廃食用油およびグリストラップ油泥・排水油泥はそれぞれ約35万トン規模で発生し、特に家庭系廃食用油とグリストラップ油泥・排水油泥の大半は焼却・埋立処分されてきた。

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