八清 京町家を、現代の「心が動く家」にリノベーション

八清は、京町家を買い取って現代のライフスタイルに合わせてリノベーションし、住宅・別荘・投資用物件として販売する不動産会社だ。早くからインターネットを活用した販売方法に注力し、現在、顧客の6割を外国人と首都圏在住者が占めている。同社の事業変革の経緯と今後の構想を、代表の西村直己氏に聞いた。

西村 直己(株式会社八清 代表取締役)

京町家のリノベーション物件への
反響を機に、戦略を転換

太平洋戦争での空襲被害が少なかった京都には古くからの伝統建築である京町家が多く残されており、千本格子や瓦屋根、通り庇などで構成された外観が、京都の美しい景観を形作っている。その京町家のリノベーションを手掛け、国内外に多くのファンを持つのが、1956年創業の不動産会社、八清だ。

「当社は、私の曽祖父が創業した当時は呉服業を営んでおり、祖父の代で新築住宅の建売業に転じました。さらに父の代になった1990年代後半、築30年程度の中古住宅を仕入れてリフォームして販売するリ・ストック住宅事業を開始しました」と代表の西村直己氏は語る。

ある時、先代が未改装の京町家を販売したところ、想像を超える反響があり、リ・ストック住宅の京町家版をつくる発想が生まれたのだという。

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