アミカテラ 独自技術により世界の脱プラスチックを推進

世界中で脱プラスチックの動きが加速する中、台湾にルーツを持ち、熊本に工場を構えるベンチャー企業・アミカテラに注目が集まっている。これまで産業廃棄物として扱われていた様々な植物残渣をバイオプラスチック原料に変える技術に、多くの企業や自治体から続々とオファーが届いている。

増田 厚司(アミカテラ 代表取締役会長)

2020年に50億ドル規模に
達したバイオプラスチック市場

今、世界的に問題視されているプラスチック汚染。リサイクルされているのは、全体のわずか9%に過ぎない。国連の報告によれば、毎年800万トン以上のプラスチックがゴミとして海に流れ込んでおり、2050年には魚の量より多くなると予測されている。

各国でプラスチック製品の規制が始まり、年間570万トンのプラスチック製品が作られている日本でも使用の中止・削減を進める企業が増え始めている。この脱プラスチックの追い風を受けて注目を集めているベンチャーが、アミカテラだ。

2016年に設立された同社は、自然界で分解されるバイオプラスチックを開発・製造。これまでにハウス食品や住友商事、伊藤園などから出資を受け、2021年10月1日より、熊本県益城町に新設した工場でストローの生産を始めた。来春には、水俣市でも新工場が稼働する。

バイオプラスチック原料ペレット「modo-cell®」

バイオプラスチックの市場規模は2020年に50億ドルを超え、2027年までに131億ドルに達するという予測もある。バイオプラスチックを作る企業は日本国内でも大手を含み数社ある中で、アミカテラは何が違うのだろうか?

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