コアミックス 熊本で漫画家を育成し、世界で漫画ビジネスを展開

漫画家志望者を南阿蘇に呼び寄せて共同生活をしながら創作活動を行う、令和版「トキワ荘」構想に取り組んでいる、漫画専門出版社のコアミックス。さらに、エンタメの力を地域創生に活かすべく、女性歌劇団を結成したり、公立高校初の漫画専門学科の設置を目指すなど、様々な挑戦を行っている。

持田 修一(株式会社コアミックス取締役 株式会社熊本コアミックス 代表取締役社長)

編集者とクリエイターが設立した漫画専門出版社

熊本県南阿蘇に位置する、人口6000人の高森町。この地で次世代の漫画家を発掘・育成し、地域活性化に貢献しているのが、コアミックスだ。手塚治虫や藤子不二雄ら、日本を代表する漫画家たちが切磋琢磨し暮らした「トキワ荘」を目指し、若きクリエイターの共同生活施設「アーティストビレッジ阿蘇096区(オクロック)」を開設。阿蘇五岳を望む4500坪の敷地に制作スタジオや映画館、ライブラリー、住居棟などを備え、漫画家の育成や漫画の可能性を広げる新規ビジネスを次々と展開している。

コアミックスは、「週刊少年ジャンプ」元編集長の堀江信彦氏が「北斗の拳」の漫画家・原哲夫氏や「シティーハンター」の漫画家・北条司氏らと設立。編集者とクリエイターがつくった全国的にも珍しい漫画専門出版社でもある。

「大手総合出版社と違い、弊社は漫画で得た利益をそのまま漫画家や編集者の育成、漫画の未来につながる新規事業に還元できます。若者の地元志向が高まる中、東京で才能が集まるのを待つのではなく、自ら地方に出向いて才能を発掘・育成することで、漫画文化の発展に寄与できたらと考えるのも、漫画専門出版社ならではだと思います」と熊本コアミックス代表の持田氏は語る。そもそも、「第二の漫画編集部」をなぜ熊本に置くことになったのか。

「コアミックスではセリフのない漫画を募集する国際漫画賞『サイレントマンガオーディション』を主催していますが、世界中の受賞者を福島に集めて東日本大震災の復興イベントを開催していた最中に熊本地震が起こりました。『熊本でも漫画で人々を元気づけたい』という想いから、2017年に第1回『熊本国際漫画祭』を開催しました。世界中から集まった『笑顔』をテーマとした500作品を鶴屋百貨店の催事場に展示したところ、予想以上の反響があり、『これを継続的な事業に』との声が多くあがったのです。漫画を通じて世界とつながれたことは、私たちにとっても熊本の皆さんにとっても貴重な経験であり、2018年に編集部分室を設立する大きなきっかけとなりました」

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