熊本創生企業家ネットワーク ビジネスのエコシステムで熊本を創生

スターティアホールディングス代表の本郷氏が、2018年に出身地である熊本県に経営者支援のための「熊本創生企業家ネットワーク」、学生に奨学援助を行う「ほしのわ」を設立し、地域活性化に力を注いでいる。「強い熊本経済をつくりたい」と語る本郷氏に、設立の経緯と事業構想を聞いた。

本郷 秀之(スターティアホールディングス株式会社 代表取締役社長 一般社団法人熊本創生企業家ネットワーク 代表理事 公益財団法人ほしのわ 代表理事)

震災後の熊本に、
最もレバレッジが効く地域貢献を

デジタルマーケティング事業とITインフラ事業を通じて企業のデジタルシフトをサポートし、26期目を迎えたスターティアホールディングス。同社代表の本郷秀之氏は熊本県出身で、上京後の1996年に29歳でテレコムネット(現、スターティアHD)を創業。2005年にマザーズに上場、2014年に東証一部に市場変更し、現在はアジアNo.1サービスを目指して海外展開を進めている。

本郷氏は東京で事業を⾏う傍ら、熊本の地域創生にも尽力しており、2018年には同県の経営者・起業家を支援するために熊本創生企業家ネットワーク(熊創)を設立した。

「設立のきっかけは、私が50歳の時に発生した熊本地震です。自分も熊本に何か貢献できないか、上場企業のトップとして最もレバレッジを効かせられる貢献は何だろうと考えた時に思いついたのが、『誰も教えてくれない経営の本質を学ぶ場所』を熊本につくることでした。私には20数年間の経営の経験があり、上場や買収、海外展開、成功も失敗も様々な経験があります。これを熊本県内の意欲の高い経営者の方々にシェアさせてもらうのはどうだろうと考えたのです」

また、東京の本郷氏の周りには熊本や九州出身の経営者が多く、何か熊本に貢献できないかと話す人も多かった。

「それならば、東京で成功した経営者と熊本県内の経営者をつなげて、最新の情報や経営理論、あるいは販路などを共有し、相乗効果が起きるようなことをやろうと考えました。1人1人では点ですが、私が中心となって点を線にし、線を面にできればと思ったのです」

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