共創を成功させるコミュニケーション 組織連携のポイント

ソースネクスト会長の松田氏は、これまで様々な企業と組んで製品を世に出してきた。創業からしばらくはスタートアップとして、現在は実績ある大企業の立場で、他組織と協力してビジネスを進めている。30年にわたる経験に基づく、企業と企業の連携の成功の秘訣とは。

松田 憲幸 ソースネクスト代表取締役会長

ソースネクスト株式会社代表取締役会長 兼 ポケトーク株式会社代表取締役社長 兼 CEOの松田憲幸氏は、1996年にパソコンソフトの企業ソースネクストを起業し、2006年には上場を果たした。タイピング・トレーニングや文書管理、セキュリティなど様々なソフトを製品化し、2017年末には多言語音声翻訳機「ポケトーク」を発売。国内外で歓迎されている。現在、シリコンバレーでスタートアップ投資に取り組む松田氏が、ここ30年ほどの国内のスタートアップの歴史を振り返りながら、スタートアップと事業会社の協業の成功の秘訣を語った。

良いほうに大きく変化した
国内の起業環境

起業家やスタートアップを取り巻く環境について、松田氏はこの30年の変化は劇的だったと振り返る。松田氏が日本IBMを退職し、事業を立ち上げた1990年代前半、日本企業の終身雇用制は盤石で、定年前に会社を退職する人は非常に珍しかった。起業家もベンチャーキャピタル(VC)も極めて少なく、資金や経営資源を供給するエコシステムが存在しないため、新興企業の成長は非常に困難だった。

全文をご覧いただくには有料プランへのご登録が必要です。

  • 記事本文残り81%

月刊「事業構想」購読会員登録で
全てご覧いただくことができます。
今すぐ無料トライアルに登録しよう!

初月無料トライアル!

  • 雑誌「月刊事業構想」を送料無料でお届け
  • バックナンバー含む、オリジナル記事9,000本以上が読み放題
  • フォーラム・セミナーなどイベントに優先的にご招待

※無料体験後は自動的に有料購読に移行します。無料期間内に解約しても解約金は発生しません。