ダイバーシティは新しい価値の源 男性の育休取得、7割超に

ダイバーシティを推進してきた大塚製薬は、女性の活躍だけではなく、男性社員も育児休業制度を取りやすくすべく、意識改革に着手。男性の対象者の取得率は7割にのぼる。企業のイメージアップ、社員の能力向上など、事業上も短期・長期の様々な利点を見込んでいる。

田中 静江(大塚製薬 人事部 部長補佐 (兼)ダイバーシティ推進プロジェクトリーダー)

大塚製薬は、医療関連事業と「ポカリスエット」「カロリーメイト」などの食品・飲料などをあつかうニュートラシューティカルズ関連事業を手掛ける企業だ。早い時期から女性社員の活躍に力を入れてきたことで知られ、看板製品の1つである「ファイブミニ」は女性研究者3名のチームで開発。1988年に発売して大ヒット、ロングセラーブランドとなっている。また1970~80年代にはアジア諸国に進出し、グローバル展開を進めた。企業理念は「世界の人々の健康に貢献する革新的な製品を創造する」。

同社が多様な人材の活躍に力を入れているのは、性別や国籍、人種、年齢、性的志向などにとらわれず、多様な人材が活躍することが「革新的な製品の創造」に必要だと考えているためだ。そこで2007年には「ダイバーシティ推進プロジェクト」を開始。様々な背景を持つ社員が働きやすい職場づくりを進めてきた。大塚製薬社長の井上眞氏はトップからのメッセージとして、ダイバーシティを持続的成長のために必要な経営戦略の1つと位置付けていることを発信している。

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