トヨタが開発「ポータブル水素カートリッジ」 未来の街で実証へ

トヨタ自動車傘下のウーブン・プラネット・ホールディングスは、手軽に水素を持ち運べる「ポータブル水素カートリッジ」のプロトタイプを開発。静岡県裾野市で建設を進めるWoven City(ウーブン・シティ)での実証を予定している。水素活用の構想を事業担当者に聞いた。

中村 匡(ウーブン・アルファ Business & Service Energy / Hydrogen Woven City Management)

水素をより身近で愛されるエネルギーに

モビリティカンパニーへの変革を目指すトヨタ自動車とウーブン・プラネット・ホールディングスが、“未来の当たり前を発明するテストコース”として静岡県裾野市で開発を進める「Woven City(ウーブン・シティ)」。クルマだけでなく、その他のモビリティ技術を活用し、「モビリティの拡張」を通じて、「幸せの量産」を目指す。

トヨタ自動車とウーブン・プラネット・ホールディングスが、静岡県裾野市で開発を進める「Woven City」のイメージ図。第一期計画は約5万m²を開発し、当初はトヨタ社員を含む住民360人程度が入居予定

2024~25年の実証実験の場としての運用開始を目指す第一期計画(Phase1)は約5万m²を開発し、当初はトヨタ社員を含む住民360人程度の入居を予定、将来的には住民2000人以上が暮らす街区を創り上げる。そして中長期的には70.8万m²の広大な街を整備する方針だ。

Woven Cityでは世界中の企業や研究者などに対して実証への参画を募っており、2022年4月時点で5000件を超える法人・個人が応募している。住民としては子育て世帯や高齢者に加え、Woven Cityならではの特徴として、発明家(起業家や研究者)の誘致を積極的に行う。発明家に街での実証実験に参画してもらい、オープンイノベーションを促進することが狙いだ。

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